リンパの役割って何?

リンパの役割って何?

『リンパ』という言葉はよく聞くけど、どんなものかあまりよくわからない方にこの記事を書きました。

リンパについて

そもそも「リンパ」は、体中に張り巡らされた「リンパ管」・リンパの中継地点「リンパ節」・体液の「リンパ液」など広い意味で使用されます。

リンパ液

人のカラダは約60兆個の細胞で作られており、「体液」と呼ばれる多量の水分に満たされています。体液には3つの種類があり、「血液」・「リンパ液」・「組織液」です。

この3種類の液体は関連性があります。まず「血液」に含まれる「血漿」という成分が血管から周囲の組織に漏れ出ると「組織液」と呼ばれます。この「組織液を」を吸収したものを「リンパ液」と言います。

「リンパ液」は血液と似ていますが、色は薄い黄色で透明に近く「白い血液」とも呼ばれています。

リンパ管

「リンパ管」は血液の通る血管のように「リンパ液」が流れています。しかしながら、リンパ管は血管と異なり心臓のようなポンプがありません。

「リンパ管」は内側に一方通行の「ひだ」があり、「リンパ液」の逆流を防ぎます。そして、身体の姿勢や身体が動いた際の筋肉の収縮により「リンパ液」が流れる仕組みとなっています。

あなたも「リンパの詰まりを・・・」なんて言葉を聞いたことがあると思いますが、「リンパ管」は血管と違って流れが弱いので詰まりやすいのです。

このように「リンパ管」を流れる「リンパ液」の流れが滞ると「むくみ」(リンパ浮腫)の原因となります。

リンパ節

「リンパ節」は全身に張り巡らされている「リンパ管」の各所に設置されている関所のようなもので、リンパ液の「ろ過装置」と言えるでしょう。

大きさは大小さまざまで、約1mmから約2cmぐらいです。人間には約650個ほど存在し、特に胃や腸などの消化器官に多く分布しています。

「リンパ液」が「リンパ節」を通る際、リンパ液の中の異物やウイルス・細菌などがせき止められ、リンパ節内で病原体と戦ってくれます。

リンパ球

「リンパ球」は白血球の仲間で、「リンパ節」で細菌などの病原体と戦い身体を守ってくれます。

リンパ球には、いくつか種類があります。

T細胞

T細胞は複数の種類があり、キラーT細胞やNK細胞を活性化させる「ヘルパーT細胞」・感染した細胞を殺す「キラーT細胞」・キラーT細胞の攻撃やB細胞の抗体生産を抑制し制御する「サプレッサーT細胞」があります。

B細胞

ヘルパーT細胞からの指令を受けて抗体を作り攻撃します。

NK細胞

ナチュラルキラー細胞の略で、非常に強い細胞障害機能を持つ。がん細胞や病原体を殺す。

リンパの役割

上述した「リンパ節」が大きな役割を果たしています。

「リンパ節」は「リンパ液」のろ過装置として機能しています。「リンパ節」を「リンパ液」が通る際に、混入した異物や細菌をフィルタリングしてくれます。

病気から身体を守ってくれる

この「リンパ節」は免疫システムとして機能しており、まず「マクロファージ(大食細胞)」がリンパ液の中の異物や細菌を取り込み、「リンパ節」に送り込みます。「リンパ節」では白血球の仲間の「リンパ球」が待ち構えており、「リンパ球」が細菌と戦い病気から守ってくれます。

リンパが痛い、腫れるのは免疫システムが働いているから

風邪をひいたりするとリンパが腫れて痛いという方もいらっしゃると思います。

「リンパ節」内で「リンパ球」と細菌の戦いが大きくなると、「リンパ球」は分裂を繰り返し増殖していきます。

そして、細菌もどんどん送り込まれていきます。

「リンパ節」は袋状の形状をしているので、「リンパ球」や細菌の量が多くなるにつれてパンパンに膨らんでしまいます。

そうすると、リンパ節の内圧が高まり痛くなるのです。

似たような例で、ニキビやおできが痛いという経験は誰にでもあると思うのですが、それも皮膚組織の内圧が高まることによって痛みが生じるのです。

おすすめはできませんが、ニキビの膿を出すと内圧が下がり痛みがなくなります。

もちろん皮膚近くのリンパが腫れているからといって針で刺すようなことは絶対にしないでください。

老廃物の除去

「リンパ節」は網目状の繊維組織で、細菌のほかにたんぱく質や脂肪のフィルタリングも行います。

リンパの流れについて

「リンパ液」は血液から染み出た組織液を吸収してしたものなのですが、どこで吸収して流れが始まるのかを説明していきたいと思います。

リンパ液の流れは「毛細リンパ」という約20~75μmという顕微鏡でしか見えない細さの組織から始まります。

この「毛細リンパ」から吸収された組織液は「リンパ液」として一般的な「リンパ管(リンパ本管)」へと合流します。

自然に例えるなら、山に降った雨(血液)が地中に染み込み(組織液)、源泉(毛細リンパ)から湧き出し川(リンパ本管)に流れるようなイメージでしょうか。

リンパのまとめ

リンパは「リンパ液」・「リンパ管」・「リンパ節」・「リンパ球」の総称です。「リンパ液」は血管から染み出した組織液を「毛細リンパ」が吸収したもので、その流れは「リンパ管(リンパ管本管)」につながり全身を網目のように流れています。リンパ管には「リンパ節」という関所のような組織が存在し、異物のろ過、細菌を「リンパ球」で倒すなどの役割を持ち、私たちの身体を病気から守ってくれています。

簡単ではありますが、リンパについての説明を終わります。

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